2012年12月29日土曜日

店長

ども、ワタクシです。
さて人間50年と歌った織田信長が言うなれば、ワタクシはすでに半分以上
生きてきたことになります。
そんなワタクシにも20代というものがあり、挫折もあれば社会人として
初めて世にでたのも20代前半である。
そんな、ワタクシが初めてであった上司という人。
言わば店長という人だ。
少しリーゼントっぽくて、怒ると怖そうな印象だった。
それもそのはず、元は暴走族でしかも商品管理から店長になった
というけっこう異例な昇格をしてきた人なんだ。

そんな店長はお酒が大好きで、気がつくとたまにワタクシも
お酒の席を一緒にさせていただいていることがあった。
酔っぱらっていたこともあるかもしれないが、店長がこんな話をしてくれた。

いいか。店長なんてのはな、少し輪からはみ出そうなやつを寄せてやればいいんだ。

このセリフは今でもワタクシの中で強く残っていて、ワタクシが仕事をしていくうえで
一つの目安というかにもなっている。
義理、人情にとてもあつい人だったし、本当にちゃらんぽらんなワタクシも
お世話になった。
元々暴走族のせいか、外角低め(アウトロー)が好きだ!
だからお前はそのままでいいんだ!などと言ってもらえたし、
たまにワタクシは腹痛で会社をずる休みをすると、あいつは
あれでいい。
俺の若いころに似てる。笑
そんな風に言ってくれていたと、後で人からきいた。
もちろん、そんなことを聞いてからはワタクシのずる休みはなくなったということは
言っておこう。
そんなわけでとにかく印象の強い人で、怒ることももちろんあったけど
その中には優しさが十分すぎるほどこめられていた。
一度だけ、ワタクシがものすごい困ったことに陥った時その時すでに
違うお店の店長だったけど、駆けつけてくれてその事件を解決に導いてくれた。
もちろん、ワタクシ一人だけのためではないけど事件が解決したあと
みんなでお酒をのんでいたら、ものすごい酔っぱらった店長がワタクシの
ところにきて、いきなり頭突きをしてきた。
そして真顔に戻って一言。
「よかったな」
そう言うと、またバカをしに行ってしまった。
あぁ、酔ったふりなんだな。
すごいなって思った。

時代は流れて、あのころの店長のあり方や店や会社の方針もだいぶ違って
しまったけれど、ワタクシの憧れはいまでもそこにある。
だから、本当にバカだけど一生懸命な奴はフォローしてやりたいし、
なにかあればかばってあげたい。
年々そんなやつも減ってきてるけど、店長という立場になれなくても
そんな気持ちを持ち続けていたいし、そんな気持ちになれる人材に
出会いたいと思う。
合理主義でもかまわないけど、ワタクシはそこにやっぱり気持ちがほしい。
心ないなぁ。
なんて思う事が日常的に多い。
だからこそ!
あの時の店長のような心粋に憧れてしまうのだろう。

そんわけで、本日久しぶりにその店長にお会いしました。
少し歳はとったけど、相変わらずでうれしかった。
今日はそれだけで、いい一日だったなって思えました。

なにが言いたいのかようわからんけど、ワタクシの初めてのちゃんとした
上司だったから、自分のなかで大きく残っているんだなってことです。

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