人は、一度巡り合った人と二度と別れることはできない。
なぜなら人間には記憶という能力があり、そして否が応にも
記憶とともに現在を生きているからである。
人間の体のどこかに、ありとあらゆる記憶を沈めておく
巨大な湖のような場所があって、その底には失われたはずの
無数の過去が沈殿している。
何かを思い立ち何かを始めようとするとき、目が覚めてまだ何も
考えられないでいる朝、とうの昔に忘れ去っていたはずの記憶が、
湖底から不意にゆらゆらと浮かび上がってくることがある。
それに手を伸ばす。
湖に浮かべられたボートから、手を伸ばす。
しかし、ボートの上から湖の底が見えたとしてもそこに手が届かないように、
沈殿している過去を二度とその手に取ることはできない。
どんなに掬っても掬っても、手の中には空しい水の感触が残るだけで、
強く握ろうとすればするほど、その水は掌から勢いを増して零れ落ちていく。
しかし、手に取ることはできないかもしれないけど、記憶はゆらゆらと
不確かに、それでいて確実に自分の中に存在し、それから逃れることはできないのだ。
記憶に手はとどかなくてもよい、沈殿物でもよい。
でも確かにそこにあったんだと思う。
生きやすい環境を作ろうとする心が。
環境は整いましたか?
生きていく上で万全の環境は常に整わないけど、ある時期のある瞬間に
必要な環境や大切なことはあると思います。
取り合えず、きっと1つの時期の環境は整いましたね?
大きく一歩を踏み出す時期です。
いつか、誰かのある時期のある瞬間に遭遇したらあなただけの言葉で
環境を整えてあげてください。
人は一度巡り会った人と二度と別れることはできない・・・ pilot fish p.f 1より
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