2011年9月8日木曜日

世界一のくちづけを

その、存在に気づいたのはいつの頃だろうか?
そんなに、遠い記憶ではない。

気がつくと、音がいつもとどいていた。 
やさしい音。やわらかい暖かな音。
時にもうひとつ音が重なり、弾む音が僕を楽しくさせた。

もうひとつの音はいつもはあまり聞こえないけど、
いつも聞こえてくる音と重なりあうとなんだか不思議とやさしい気持ちになった。
僕もなんだかうれしくなった。

いつの頃からか、二つの音は順番にうまく折り重なってることがわかった。
いいときもあれば、悪いときもある。
けれどそれはそれで楽しかった。

いつもの音がだんだんはっきり聞こえるようになってきた。
”声がきこえますか?”
そう聞こえてくる。
いつも聞こえてきた音は、どうやら声というものだとわかった。

声はいつも自分にむけて発せられていた。
やさしい、暖かい声。
その声はいつも僕を落ち着かせた。
たまに重なる声は、いつも聞こえる声をなんだかうれしくさせていた。
そんな2人の声を聞くのがうれしかった。

いつのまにか、僕も2人の声に混ざり三人で会話をした。
どうやら、2人は最初から僕を含めて会話をしていたらしい。
僕が反応すると、2人はとても喜んだ。
たくさん喜んでくれるから、僕は早く外にいきたくなった。
2人と直接話をするんだ!!

2006年09月08日 

少し焦ってでてきちゃったけど、僕はついに声を手にいれた。
自分が思ってるほど二人とうまく会話はできないけれど、2人はいつも一生懸命だ。

~あれから2年~
あのときよりだいぶ会話を楽しめています!
小さかった僕も少しだけ大きくなりました!!
2008年09月08日
僕は2歳になりました
 
~それから3年~
かなりいろいろしゃべれます。
パパはたまに怒ります。
ママはいつも優しいです。
小さかった僕はいっぱい走ったりできるようになり
背も高くなりました。
だけど、パパはいつもちっちゃいといいます。
2011年09月08日
僕は5歳になりました!!
 
 
そんなわけで、すくすくと。
すくすくすくすくすくすくと~でかくなってくれ。
眠る君の横顔に
世界一のくちづけを・・・


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