2010年1月7日木曜日

新たなる幕開けによせて

昔、昔、一人の勘違い野郎がいました。
自分は周りとちがう!なにかあるはずだ。
そう信じて止まなかった男は、いつも周りと差別化をはかり人とはちがう
証明を求めていました。
そんな男があるとき出逢ったのがスケートボードでした。
スケートボードは男の証明になりました。
パチ屋の駐車場ですべったり、市役所ですべったり、駅のロータリーで滑ったり
同じスケーター同士、固まってみんなで滑って、他とは違う何かを手に入れました。
俺はスケーターだ!と言わんばかりにいつもデッキを持ち歩いて・・・
 
しかし、あるとき男は壁にぶち当たります。
もともと、臆病者でそれを隠すために他と差別化をはかり隠してきました。
それゆえか、フリップにまったく乗れない!
何度やっても、いつまでたっても・・・
いつしか、男は悩んでいました。もうスケートをやめてしまおう。
伸びないならやめてしまえばいい。そう周りからの言われている気がして
どんどん、どんどん、スケートから離れていきました。
 
いつの頃からか、スケートに変わる何かを求めて男はさまよい続けます。
だけど、スケートに替わるものは見つかりません。
男は焦ります!
自分を持って、前を向いて突き進んでいる人をうらやましく思います。
それでも、なにをやってもしっくりきません。
そんな日々が、5年ほど続きました。
ある時友が言いました。
「スケボーもう一度やらない?」
男は悩みました。悩んで悩んで悩みまくりました。
期待に答えていくのは、裏切ることより難しい。
上を目指し歩いていくのは、あきらめることより苦しいこと。
なにより、中途半端はゆるせなかった。ゆるされなかった。
軽い気持ちで受けたくなかった。友のため、なにより自分のため。
だけど、男は板を取りました。
この先、スケートと共に自分よあれ!
へたでも、続けていこう。
やるからには、やっていこう。
そう、決心して再び男はスケート界に戻りました。
 
あれから6年、今も尚スケートボードは男と共にあります。
スケートはあの頃より楽しく、男の心に輝きを持たせました。
そんな男の2010年がまた幕をあけようとしている・・・・。

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